旅の写真館 Vol10

 「吊り掛け式(吊り掛け型)電車」をご存じでしょうか?
 独特の走行音を持つ、旧型性能の電車です。
 そのサウンドは何とも「昭和」の音風景というか、ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
 しかし、平成の世になり次々と吊り掛け型電車は淘汰されています。
 現在、私が知る限りで吊り掛け型電車が残っている線区は以下のとおりです(路面電車除く)。

路線 区間 備考
銚子電鉄(千葉) 銚子〜外川 一部車両。乗った当時は車内の中吊り広告が手書き
だったという何ともローカルな電車。自社製「ぬれせん
べい」は絶品。
大井川鐵道(静岡) 金谷〜千頭 元近鉄の420型(今は予備車扱い?)
遠州鉄道(静岡) 新浜松〜西鹿島 30型電車。平日朝を中心に運行。
名古屋鉄道(愛知) 栄町〜尾張瀬戸 6750型電車。新車投入により引退間近。
近江鉄道(滋賀) 基本は八日市〜
貴生川
220型電車。外見は新車のよう。
えちぜん鉄道(福井) 福井〜勝山・三国港 2100型電車。運行は朝夕が中心のよう。
一畑電鉄(島根) 松江しんじ湖温泉〜
出雲市・出雲大社前
お座敷電車としてイベント・団体用のみ運行。現在は
引退し、雲州平田駅構内でのみ走る。
高松琴平電気鉄道
(香川)
高松築港〜
      琴平・長尾
昔は「旧型電車の宝庫」とも言われたところ。
経営破綻以来、旧型車の淘汰が進む。
現在、3両が動態保存扱いでイベント時に運行。
上毛電気鉄道(群馬) 中央前橋〜西桐生 101号電車。イベント時に運行。写真はこちら
江ノ島電鉄(神奈川) 藤沢〜鎌倉 1000型電車。
近鉄(三重) 四日市〜
    内部・西日野
762ミリのナローゲージ。写真はこちら
箱根登山鉄道(神奈
川)
箱根湯本〜強羅 名前のとおり登山鉄道。103・107号の2両のみ。

ことでん(高松琴平電気鉄道)志度線を走っていた30形電車(旧京浜急行230系)。
2006年1月乗車。このときは定期運用に入っていましたが、同年夏に引退しました。
窓が大きくて、昭和初期のモダンな電車でした。

 

(左)普通の通勤電車に見えますが、東武宇都宮線を走っていた5050系電車です。吊り掛け型電車の足回りに、
車体だけ新しいものを乗せた形です。2006年12月乗車、翌年引退。
(右)大手私鉄で唯一、吊り掛け型電車が残る名鉄瀬戸線です。この路線も、東武と同様で吊り掛け型電車の
足回りに車体だけ新しいものを乗せています(写真は別形式)。